【犬が立てない!?】受診の目安と急に起こるトラブルの原因とは

犬の病気・ケガ
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いつも近寄ってきては愛想を振りまいてくれる愛犬が、なぜか近寄ってこない。

そんなことがあると、何が起きたのか心配になってしまいますよね。

我が家の『るー』ミニチュア・ダックスフンドにも同じことがありました。様子をよく観察してみると、どうやら後ろ足に力が入らずに立てないみたいなんです。

あれ?いつもみたいに前に進めないぞ。困っちゃったな。

そんな顔をしていました。

結果を言えば『るー』はヘルニアが原因で、下半身の自由を奪われることに

中には、元気よく遊んでいる時に足を打って怪我をしてしまったり、加齢によって筋力が低下することで立てなくなってしまう犬もいます。

ですが、”急に”立てなくなった場合には緊急を要する病気を発症している可能性が高いんです

なるべく早く動物病院で診てもらえるよう、気付くためのポイントや立てなくなる原因についてお伝えしていきます。

 

急に犬が立てない時は病院に行くべき?

結論から言うと、犬が立てないと気付いたらなるべく早く動物病院で診てもらうことをおすすめします

それは、病気が原因だった場合は早期治療が重要なことがほとんどだから。初期段階であれば治ることも多いんです。

治療が遅れて取り返しのつかないことになっては悲しいですよね。

なつ
なつ

「病院についたら歩けてたわ」なんてことがあっても、笑い話にしちゃいましょう!!

それでも、お仕事を休んでまで行くべきか、次のお休みまで様子を見て良いのか、悩むところですよね。

早急に病院へ行く必要がある時の症状をお伝えしますので、判断材料に一つにしてみてくださいね。

急いで病院へ!!”立てない”以外の症状

立てないだけではなく、犬に次のような症状が見られる時には緊急事態。

急いで病院へ連れていくことをおすすめします

  • 体勢を変える時に鳴き声をあげる
  • 後ろ足だけでなく前足にも違和感がある
  • 意識がない

このような時には、かなり強い痛みを感じていたり命に危険が迫っていることが考えられます。

出来る限り早く動物病院で診てもらいましょう。

病院に連れていく際のポイント

どんな病気が立てない原因であったとしても、動かさないことが重要。

動き回って病状を悪化させたり、痛みから暴れてさらに怪我をすることがないように、じっとさせましょう。

囲われているから安心もできるね

抱っこしていてあげるのも良いですが、不安定な上に、病院の手配で飼い主さんもバタバタするはず。

ケージやキャリーバッグに入れてあげると安心です

なつ
なつ

車で連れていく時場合も便利ですよ!

また、病院に行く際には病状をしっかりと伝えることも大切です。

動物病院に行くと不安やら先生に診てもらえる安心感やらで、頭が真っ白になってしまうんですよね。

様子がおかしいと気付いた時間、その時の様子、前日のお散歩など、メモを作っておくと良いですよ。

  • ケージやキャリーケースに入れて犬を動かさないようにする
  • 犬の様子や異変が起きた時間をメモしておく

 

犬が立てなくなる原因

犬が立てなくなるのはどうして?

犬が立てなくなる時に考えられる原因は大きく分けて2つです。

  • 足に力が入らない
  • 体力的に立ちあがることができない

一つずつ詳しく見ていきましょう。

犬の足に力が入らないから

勢いよく走っていてテーブルにぶつかってしまった、など思い当たる原因があれば、打撲など一時的なものが原因の可能性もあります

ですが、病気が原因となっていることがほとんどなんです。

考えられる病気は次の通りです。

【神経に異常が起こる】

  • 椎間板ヘルニア
  • 変形性骨髄症(へんけいせいこつずいしょう)
  • 脊髄梗塞(せきずいこうそく)
椎間板ヘルニア

犬が立てない時に、多くの人の頭によぎるのは”ヘルニア”ではないでしょうか。

何らかの原因で背骨を通っている脊髄(せきずい)が傷つけられることで、後ろ足が麻痺してしまう病気です。

突然立てなくなることもありますが、つまずいたり引きずるなど兆候がみられることも多いんです。

変形性骨髄症

高齢の犬に多く、人間でいうところの関節炎が悪化したようなものです。

骨髄梗塞

脊髄が詰まってしまって神経が動かなくなる病気です。急に発症することが多く、原因はわかりません。

足が麻痺してしまっている状態です。

【骨・関節・筋肉に異変】

  • 骨折
  • 股関節脱臼
  • 靭帯(じんたい)の損傷
  • 加齢による筋力低下

ソファからぴょんと飛び降りたり、フローリングを駆け抜けている最中に滑ってしまったり、というのは犬と飼い主さんの日常の一コマですよね。

交通事故などの大きな怪我でなくても、上記の病気につながってしまうことがあるんです。痛みなどで動かせずに立てなくなります。

強い痛みがあることが多いので、要注意です。

【血管の異常】

  • 大動脈血栓塞栓症

犬の発症は大変珍しいですが、お腹の大動脈に血栓ができたために後ろ足に血液がいかなくなってしまい、足が麻痺してしまうという病気です。

足を触ると脈が弱く、血流がないために冷たくなっていることが特徴です。血栓を溶かすための治療が行われます。

猫に多く、犬には珍しい病気です。

立ち上がる体力がない

足に異常がなくても、犬が立ち上がれなくなることがあります。

全身の状態が悪く、立つことができない状態です。

  • 心臓や呼吸器の異常
  • 内臓疾患
  • 低血糖
  • 薬物などの誤飲

など、様々な原因が考えられます。

立てないほどに体調が悪いということは、かなり危険な状態にあるということ

早めに動物病院を受診すると安心です。

 

【体験談】我が家の犬が立てなくなった

冒頭でもお伝えした通り、ある日立てなくなった我が家の愛犬『るー』は、ヘルニアが原因で下半身が動かなくなりました。

出来なくなったのは、4本足で立つこと・しっぽを振ること、それからお腹を出して寝ること。

幸い、排泄の機能は失わずに済みましたが、トイレには行けないので、常時マナーパッドを着用・しっぽをあげたらティッシュを持ってウンチをキャッチしていましたよ。(笑)

発症からの経過
  • 1日目朝
    階段につまずく
    階段を登ろうとしてつまずいたものの、その後登ってきました。(母談)実家は階段が多い造り。良くないことですが、上り下りをすることもあったんです。
  • 1日目夕方
    足に力が入っていない
    わたしが帰宅すると、じっと座っている『るー』。「腰を抜かしたようだ」と母に言われました。いつもの座っている姿勢とは違い、後ろ足が伸び切っている様子。
  • 2日目昼
    病院でヘルニアが疑われる
    犬種から言ってもヘルニアの可能性があり、なるべく安静にして様子を見るようにと言われて帰宅。
  • 3日目昼
    再受診
    時々”キャン”と鳴き声をあげることもあり、再度病院へ。入院をして回復を待つとのこと。

その後3日ほど入院をしましたが回復せず、後日手術を受けました。

リハビリもいろいろと取り組みましたが、残念ながら機能は戻ることはありませんでした。

『るー』が4本足で立てなくなったのは7歳の時のこと。

その後5年間、使いすぎて筋肉隆々になった前足で元気に過ごしたよ!

 

まとめ

今回は、犬が急に立てなくなるトラブルについてお伝えしました。

呼んでも近づいてこない、歩かない、など立てない時には、足に力が入らなくなっているのかもしれません。

症状に気付いたら、なるべく早めに病院を受診すると安心です

中でも、次のような”立てない”以外の症状が見られる時には、急いで病院へ行くことをおすすめします。

  • 体勢を変える時に鳴き声をあげる
  • 後ろ足だけでなく前足にも違和感がある
  • 意識がない
なつ
なつ

病院に行く時には、ケージやキャリーバッグに入れてあげると安心です。

動けなくすることで、病状の悪化を防いだり、さらなる怪我を予防することができます。

犬が立てなくなる原因として考えられるのは次の2つ。

  • 足に力が入らない
  • 体力的に立ちあがることができない

ヘルニアや骨折などで足を動かせなくなっている場合と、全身の状態が悪いために立ち上がることができない場合です。

どちらにしても、犬にとって”立てない”のは緊急事態

その後の生活にも大きく関わってくることが多いので、早めの受診で愛犬の健康を守ってあげたいですね。

 

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