犬との毎日、抜け毛に悩まされている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
もうすぐやってくる生え変わりの季節”換毛期”は、これでもかというほど毛が抜けて、ちょっと疲れてしまうことだってあるかもしれません。
ぼくたちの衣替えだから、いっぱい抜けちゃうんだ
そんなネガティブにとらえがちの抜け毛ですが、とても素敵な活用法があったんです。
それは、犬の抜け毛を使って愛犬そっくりのぬいぐるみを作ること。
愛犬と並べて写真を撮るのも楽しそうですし、素敵な思い出作りにもなりますね。
そこで今回は、抜け毛を集めるポイントから、ぬいぐるみの作り方までをしっかりとお伝えしていきます。
今年はたくさんの抜け毛を有効活用して、愛犬の温もりを感じる可愛いぬいぐるみを作ってみませんか。
抜け毛が多い”換毛期”とは
春と秋の年に2回、保温性の高い毛を持つ犬種にやってくる生え変わりの季節。
それが『換毛期』です。
換毛期のダブルコートの犬たちの抜け毛は、それはそれは大変なものですよね。
家中が抜け毛だらけにならないためには、ブラッシングが一番の対策になります。
そこで取れた抜け毛が活かせるなんてすごいね!!
換毛期の対策をいくつか紹介しています!あわせて読んでみてくださいね。
犬の抜け毛で作るぬいぐるみ
綿のようにふわふわな状態の羊毛を、専用の針で刺していことで形作っていく『羊毛フェルト』。
温かみのある風合いで、人気の手芸の一つですよね。
犬の抜け毛で作るぬいぐるみは『犬毛フェルト』とも呼ばれていて、羊毛フェルトの要領で抜け毛をもとに愛犬の姿を再現していきます。
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わんちゃんの隣に…わんちゃん!!そっくり!
体が小さい子や、毛が短い子でも作れるのかな?
もちろん!大丈夫だよ!!
抜け毛で十分な量が得られなくても、中心は羊毛を使い、表面に愛犬の毛を付けて作ることもできます。
抜け毛が少ない犬種であれば、トリミングした時の毛を取っておくのも良いですね。
大きさも、愛犬の毛の割合も自由。
誰でも気負わずにチャレンジできるのも、抜け毛で作るぬいぐるみの魅力なんです。
犬の抜け毛を集めるポイント
1回のブラッシングでもブラシにたっぷりと付いてくる抜け毛ですが、抜け毛100%で作ろうと思うとそれなりに量が必要です。
牛乳パック程の大きさのぬいぐるみを作るのに、必要な抜け毛はだいたい300gほど。
45cm x 45cmのクッションの中綿が350g前後だから…結構必要だね!
もっと小さく作ったり、羊毛を混ぜたりもできるので、できる範囲で集めましょう♪
集める時に次の2つのポイントに気を付けておくと、実際に作る時にスムーズに進めることができますよ。
- 複数の毛色を持つ場合は分けて保存する
- シャンプー後にブラッシングをした毛がおすすめ
毛色ごとに分けて保存する
単色のわんちゃんであればひとまとめで大丈夫。ですが、いくつかの毛色を持っている子の場合は毛色ごとに分けておきましょう。
差し毛なども別にしておけば、再現性を高めることができますね。
ぼくは耳の周りの黒い差し毛がチャームポイントなんだ♪
おすすめはシャンプー後の抜け毛
いつも綺麗にしているわんちゃんであっても、犬の抜け毛は皮脂などが付いているもの。
時間が経つとニオイの原因になってしまったり、ダニなどが寄ってきてしまう心配も。
シャンプー後にブラッシングをした毛であれば安心です。
ですが、シャンプーが苦手だったり、お空に行ってしまった後だったりと、シャンプー後の毛を得ることができないこともありますよね。
そんな時は洗いましょう!!
- バケツや桶に抜け毛を入れ、犬用シャンプーまたはおしゃれ着洗いで手洗いする
- 新聞などに干し、風通しの良い場所でしっかりと乾かす
簡単ー!!
犬の抜け毛でぬいぐるみを作る方法
さあ、いよいよ抜け毛でぬいぐるみを作っていきましょう。
羊毛フェルトと同じように、専用ニードルで丸めた毛をツンツンと刺し固めていきます。
用意するもの
【必ず用意するもの】
- 愛犬の抜け毛
- 必要であれば羊毛
- 羊毛フェルト用ニードル(針)
- マットまたはスポンジ(作業台として使用)
【お好みで用意するもの】
- さし目パーツ
- 目打ち
- ボンド
羊毛や羊毛フェルト用のニードルは、量が少なかったり少し折れやすい部分はありますが、100均でも購入可能です。
実は、わたしも愛犬るーのぬいぐるみを作ろうと、羊毛フェルトに挑戦したことがあります。
いまだ完成には至っていないのですが、無心になれてとても楽しいんですよ。
お空にいるので、抜け毛で作れないのが残念。もっと早く知りたかったです!
目打ちというのはキリのようなもので、さし目パーツを作る時に本体に穴をあけるのに使います。こちらも100均で入手することができますよ。
作り方【3ステップ】
大きく分けて工程は3つです。
- パーツを作る
- パーツをつなぎ合わせる
- 目・鼻・口、柄をつける
1.パーツを作る
- 適量の毛を丸めてマット(またはスポンジ)に置く
- ニードルを使い、チクチクとまんべんなく刺していく
- 核ができたら、毛を追加しながら好みの形にしていく
頭、マズル、胴体、手足、耳、しっぽ、と細かく分けて作っていくとバランスがとりやすいですよ。
まずは胴体からがおすすめ!全体の大きさがつかみやすいよ~
中核に固める毛はかなりぎゅっと小さくなるので、中心だけ羊毛を使うのもおすすめです。
2.パーツをつなぎ合わせる
できたそれぞれのパーツを繋ぎ合わせていきましょう。
完成形が見えてくるね!!
- 接着面を固めずにふわふわしたままにしておく
- ベースとなる大きいパーツにふわふわの部分を乗せて刺し、しっかりとつなぎ合わせる
頭と胴体などの大きいものは、接着用に別の毛を使うのもいいですね。
ふわふわのまま残し損ねてしまってたときにも使える方法です!
3.目・鼻・口、柄をつける
目や鼻、口はフェルトやビーズなど、お好みのものを付けてあげましょう。
さし目パーツを使う場合は、目打ちで穴をあけたところにパーツを入れボンドで固定をします。
柄を付けていけば、もうそこには愛犬そっくりの可愛らしい姿が!!
もしも作り始めたものの毛が足りなかったり、チクチクし続けるのが難しくなってしまったら、愛犬抜け毛ボールもおすすめ。
ぬいぐるみまでたどり着かなくても、チャームにすればいつでも愛犬と一緒にいられますね。
まとめ
今回は、犬の抜け毛で作るぬいぐるみをご紹介しました。
羊毛フェルトと同じ要領で、抜け毛を専用ニードルで刺し固めることでぬいぐるみにしていきます。
- パーツを作る
- パーツをつなぎ合わせる
- 目・鼻・口、柄をつける
同じ犬種でも、質感や色合いなどは全く違い、個性たっぷりの被毛。
ぼくはつるつる、ぴんはふわふわだったよ~
抜け毛からできたぬいぐるみは、愛犬の温もりをまとっていますよね。
これまで憂鬱だった抜け毛の季節も、材料集めの時期の楽しい季節に変わるきっかけになったら嬉しいです。