犬を迎える時に用意するグッズの一つ、ブラシ。
買ったはいいけど、いつから使えばいいのかな?
犬種によっては毛が絡まることもなく、必要がないのではと思ったりもしませんか。
ですが、犬のブラッシングは毛並みを整える以外にも、抜け毛対策や体調管理などメリットがたくさんあるんです。
でも、ブラッシングが好きな犬もいれば苦手な子も多いんだよね
元々舐めることでの毛づくろいはしても、ブラシをかけられる習慣はない犬たち。突然ブラシをかけられたら嫌がるのもわかります。
ブラッシングを効果的に取り入れるには、始める時期や頻度がポイントです。
毛が絡まってしまって毛玉になると、フェルト状になってしまって取るのも大変。
毛が引っ張られちゃって、痛いんだよね…(泣)
また、皮膚のチェックをせずにいたら皮膚炎を起こして辛い思いをしていた、なんてことも起こるかもしれません。
今回は、ブラッシングを始めるタイミングや頻度、その効果までを詳しく解説していきます。
犬のブラッシングはいつから始める?
犬のブラッシングは、子犬のうちから始めましょう。
小さい頃は警戒心も少ない分、初めてのことでも慣れてくれやすいのでおすすめです。
お家に迎えてすぐであれば、1週間くらい経ってからにすると良いですね。
お家や家族に慣れてからの方がいいな!!
愛犬が成犬という飼い主さんも、焦らなくて大丈夫。
後程紹介していく方法で少しずつ慣らしていけば、ブラッシングの習慣をつけることができますよ。
犬にブラッシングする頻度
いつから始めるかは分かったけれど、どのくらいの頻度ですればいい?
慣れさせるという目的で考えると、ブラッシングは毎日するのが理想的。
そうはいっても、お仕事などで忙しかったりすると、毎日というのは少し負担に感じてしまうかもしれません。
最低限の目安は次の通り!
犬の毛の長さによって、その頻度は異なります。参考にしてみてくださいね。
- 毛が長い犬:週3~4回程度
- 毛が短い犬:週1~2回
毛の長さだけでなく、毛質の硬さも意識したいポイント。
我が家にはロングヘアのダックスが2頭いましたが、毛質は少し違いました。
わりとサラサラしていた『るー』と、軟らかくてふわふわだった『ぴん』。
ぴんの毛は、少し気を抜くと耳の後ろで毛玉化してしまうので、ケアが大変だったんですよ。
愛犬との暮らしにぴったりのペースをつかんでいきたいですね。
犬のブラッシングが持つ4つの効果
そもそも、犬にブラッシングをすると、どんな効果が得られるのでしょうか。
毛並みを整えるだけではないんです。主な効果は次の4つ。
- 毛並みを整える
- 皮膚の健康を保つ
- 抜け毛の除去
- 愛犬とのスキンシップ
一つずつ詳しく確認していきますね。
毛並みを整える
絡まっている毛をほぐしたり、ホコリを落としたりすることで、犬の毛並みを整えることができます。
しっぽや脚周りの毛が長い犬の場合、落ち葉の季節はお散歩中にくっつけてしまうことも多いですよね。
お散歩の後にちゃちゃっとブラッシングをすると、ルーティン化もしやすいかも!
皮膚の健康を保つ
ブラッシングの適度な刺激によって皮膚の血行が良くなり、健康を保つことができます。
また、定期的に皮膚をチェックする機会を持てるのもポイント。
皮膚炎を起こしたり、ノミやダニの付着など、病気やトラブルの早期発見に繋がります。
早期発見できれば、悪化する前に動物病院に連れていく事ができますね!!
抜け毛の除去
ブラッシングをすると、抜け落ちずに犬の体に残っている毛を除去することができます。
ソファやカーペット、洋服にたくさん犬の毛が付いたりしますよね。
それは犬の毛が、生え始めてから抜けるまでを一定の期間で繰り返しているから。
だから人間の髪の毛みたいに、切らないからってどこまでも伸びたりしないんだよ。
一定量の毛が常に生え変わっているのですが、犬種によっては『換毛期』と呼ばれる”抜ける量が多くなる時期”があるんです。
たくさん抜けると飼い主さんも大変ですが、体の表面に抜け毛が残ってしまうと皮膚が蒸れてしまうことも。
結果として皮膚炎を引き起こす心配もあるので、抜け毛の除去は犬の健康にとっても、飼い主さんの快適な暮らしを守るめにも、大切なことなんです。
愛犬とのスキンシップ
犬も飼い主さんもブラッシングに慣れていたら、ブラッシングタイムはお互いにとって心地よく幸せなひと時に。
ブラッシングで血行が良くなると、皮膚の健康が保てるだけでなく、犬も気持ちよく感じてくれるはずです。
実際、我が家にいたミニチュアダックスの『るー』は、ブラッシングが好きでウトウトしてしまうことも多かったんですよ。
抱っこしたり撫でたりと、日々行っているスキンシップの一つに、メリットがたくさんのブラッシングをぜひ加えてあげてくださいね。
ブラッシングのために用意するもの
わたしがおすすめしたい、ブラッシングをする時に用意するものは次の3つ。
- 愛犬に適したブラシ
- コロコロ
- ペットシーツや新聞紙
ブラシだけじゃないのね??
もちろんブラシだけあれば可能ですが、お片付けまで簡単に済ませたい!
愛犬に適したブラシ
ペットグッズのコーナーに行くと、ブラシもいろいろな形状のものが売られています。
短毛の犬に長い毛をほぐすブラシを使っても、心地よいどころか痛い思いをさせてしまうかもしれません。
目的に合ったブラシを選んであげると、ブラッシングも上手くいきやすいですよ。
- シャンプー前や換毛期の抜け毛除去に : スリッカーブラシ
- 短毛種、ブラシが苦手な犬に : ラバーブラシ、獣毛ブラシ
- 長毛種、毛が絡まってしまった犬に : ピンブラシ、コーム
それぞれ用途が違うので、簡単に説明していきますね。
種類 | 特徴 |
スリッカーブラシ | 毛玉をほぐしたり、抜け毛の除去ができる。ピンはくの字になっていて、金属製が多い。 |
ラバーブラシ | ゴムで出来ていて軟らかく、皮膚への刺激が少ない。 |
獣毛ブラシ | つや出しに効果的。豚の毛などで出来ていて、静電気が起こりにくい。 |
ピンブラシ | 毛のもつれをとる。先端が丸いので、皮膚を傷つけにくい。 |
コーム | 全体の毛を整える。仕上げに使用。 |
人気のスリッカーブラシと言えばこちら。抜け毛をごっそり除去できます。
短毛種はもちろん、初めてのブラシや、ブラッシングが苦手なわんちゃんにはグローブ型がおすすめ。
グローブをはめていつも通り撫でてあげるだけで、ブラッシングができちゃいます。
こんな風に表と裏が違う1本2役のブラシもあります。柄の部分が可愛らしいのも素敵です。
コロコロ
粘着式のロールになっている、お掃除道具のコロコロ。
犬との暮らしでは必需品の一つではないでしょうか。
掃除機でも良いのですが、風で舞う心配もなく手軽にお掃除できるので、ブラッシング後には必ず使っていました。
昔は床にまでしっかり貼りついてしまって困っていたのですが、最近のは汚れだけがとれて感動です !
裏技:ペットシーツや新聞紙
膝に乗せてブラッシングをすると、洋服が毛まみれに。
わたしの家がカーペット敷きだったこともあって、床に毛が落ちると掃除も大変だったんです。
そこでおすすめしたいのが、膝や床にペットシーツや新聞紙を敷いた上でブラッシングをすること。
そうすれば、下に落ちた毛も丸めてポイっと捨てるだけです。
滑り落ちないように、気を付けてあげてね!!
ブラッシングスプレーや、濡れタオルなどで湿らせてからのブラッシングも、毛の飛び散りを防ぐことができるのでおすすめです。
犬のブラッシングの方法
犬のブラッシングは、毛並みに沿って行いましょう。
顔や脚は嫌がることもあるので、背中から始めるのがおすすめです。
- 背中からお尻にかけて、撫でるように
- 体の側面は上から下(背中側からお腹側)に向かって
- 首の周り、胸のあたり~お腹の周り
- 最後に耳、脚の周り、顔の周り
耳や脚の周り、脇や内股などは、毛が絡まりやすく毛玉もできやすい部分なので、定期的にチェックしておきたいポイント。
いつも撫でているように、力を入れずに優しくブラシをかけていくと犬にも負担が少なくてすみます。
毎日時間をかけてすみずみまでブラッシングをしなくても大丈夫。
「今日は軽めに」「今日はしっぽの辺りだけは入念に」など、愛犬の様子を見ながら気軽に進めていきたいですね。
まとめ
犬のブラッシングの始め時は、子犬のうち。
家に迎えて1週間以上経過していれば、いつからでも始めて大丈夫です。
ブラッシングに慣れてもらうためにも、思い立った今日から始めてみましょう。
頻度は、少なくとも毛が長い犬は週3~4回、毛が短い犬は週1~2回。
できれば毎日が良いけど、無理のない範囲でペースをつかんでいこう!
ブラッシングはメリットがいっぱい!
- 毛並みを整える
- 皮膚の健康を保つ
- 抜け毛の除去
- 愛犬とのスキンシップ
まだブラッシングを始めていない方も、ぜひ日々の暮らしに取り入れてみてくださいね。